こうざきアイクリニック : 院長 神前賢一

こうざきアイクリニック : 院長 神前賢一

ご閲覧ありがとうございます。
こうざきアイクリニック院長の神前賢一と申します。
昭和51年に父が神前眼科を設立し、足立区で古くから地域に貢献した医療を提供してきました。昭和61年にこうざき眼科へと改名しております。
平成23年からは東京慈恵会医科大学を退職後、父と二人三脚でこうざき眼科で診療してまいりましたが、このたび独立して平成27年2月より、西新井に「こうざきアイクリニック」を設立いたしました。
少しでも目の調子がおかしいなと感じたら、お気軽にお立ち寄りください。

略歴

  • 平成2 獨協医科大学卒業
  • 平成3 東京慈恵会医科大学附属病院で研修
  • 平成5 東京慈恵会医科大学眼科入局
  • 平成6 東京女子医科大学糖尿病センター眼科
  • 平成8 東京慈恵会医科大学眼科
  • 平成18 オーストラリア メルボルン大学留学
  • 平成20 東京慈恵会医科大学眼科講師
  • 平成23 こうざき眼科勤務
  • 平成23 東京慈恵会医科大学眼科非常勤講師
  • 平成27 こうざきアイクリニック院長

会員

  • 日本眼科学会、日本眼科医会
  • 日本糖尿病眼学会、日本眼科手術学会、日本網膜硝子体学会
  • 日本視覚電気生理学会

資格

  • 日本眼科学会専門医
  • PDT認定医
  • 身体障害者福祉法指定医(視覚障害)

ドクターズファイル

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高齢化に伴い増加している黄斑部の疾患

 

加齢黄斑変性とは

 ヒトの網膜には、物を見るために最も重要な「黄斑部」という部分があります。加齢とともに、この黄斑部に異常が起こる疾患を「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」といいます。


加齢黄斑変性の主な自覚症状

  変視症 → 物や線がゆがんで見える

 中心暗点 → 視野の中心部分が欠けて見ようとするところが見えない
 視力低下 → 物がハッキリ見えない

近年の高齢化に伴って患者数は増加しており、50歳以上の約80人に1人の割合で発症するおそれのあることがわかってきました。加齢のほかに、喫煙も発症の原因といわれています。早く異常に気付くために日頃から見え方をチェックしましょう。

気づかない内に進行する疾患

 

緑内障の進行は治療によって防ぐことができます。一度失ってしまった視野は元に戻せませんので、早期に治療を開始することが大切です。

緑内障の疫学

40歳以上の日本人の20人に1人が緑内障といわれ、その割合は年齢とともに増加します。しかし、その中の9割の方が緑内障であることに気付いておらず、未治療といわれています。

緑内障の検査

 
・眼圧検査

 目の中の圧力(眼圧)を測定します。眼圧値には、日内変動や個人差があります。

・視野検査

 視野が欠けていないか、見えにくい部分がないかを調べる検査です。緑内障の進行具合も判定します。

・眼底検査

 目の奥の視神経乳頭の形や網膜神経線維を検査し、緑内障による変化が生じていないか調べます。

・光干渉断層計(OCT)

 視神経乳頭の周囲の網膜神経線維層の厚さを計測し、緑内障による変化が生じていないか調べます。また、黄斑部(物をみるのに大事な部分)の周囲の網膜神経線維層の厚さも同様に調べることができます。

正常眼圧緑内障

 

眼圧が正常値以内でも起こりますので早期発見が何よりの治療のポイントです。

眼底検査で見える視神経乳頭

緑内障は、目で得た情報を大脳に送る役割を持つ視神経が障害され、視野が狭くなっていく病気です。従来までは眼圧が高いことがその原因と考えられていましたが、最近の調査では、日本では眼圧が正常でも視神経が萎縮し緑内障になる人が半数以上を占めることがわかりました。自覚症状がほとんど無く、視力低下、視野欠損に気付いた時はかなり進行している状態のこともあり、もっと進行すると失明することもありますので、定期的な眼科検査をおすすめします。

目の前にいつも何かがチラつきます。

 

加齢による飛蚊症

加齢の影響で硝子体が溶けることによって硝子体内に濁りができます。後部硝子体剥離といいます。その濁りの影が網膜に映って、蚊が飛んでいるように見える症状です。目の運動に伴って浮遊物がちらちら動いて見えます。大半は加齢が原因です。

 

治療が必要な飛蚊症

後部硝子体剥離をきっかけに網膜に穴ができたり(網膜裂孔)、網膜がはがれてくる網膜剥離を起こしている場合があります。放っておくと失明に至ります。網膜裂孔はレーザー治療が必要です。網膜剥離になると手術が必要となります。ピカッと光を感じて飛蚊症の症状が出たり、浮遊物の数が増えた時は、早急に眼底検査を受けましょう。

糖尿病患者さんは目にも注意

 

 

糖尿病網膜症の進行

糖尿病になると血液がドロドロになり、網膜の細い血管がつまって血液が流れにくくなります。

途中で血管がつまると、網膜に栄養や酸素が行き届かなくなります。

血流が悪くなった網膜に栄養や酸素を補うため、硝子体に向かって新生血管が発生します。

新生血管はとてももろいので、すぐに破れて硝子体出血を起こします。

糖尿病網膜症の治療

基本は原因となる糖尿病の治療をしっかり行い、血糖値を良好にコントロールします。また、血圧のコントロールも重要です。病気の進行段階に応じて、レーザーによる治療や硝子体手術を行います。

早期発見のために糖尿病患者さんは定期的な眼科の受診が大切です。
自覚症状はほとんどありませんが、放置していると進行し、最悪の場合は失明にいたることがあります。

屈折異常とは近視、遠視、乱視があります。

 

・近視

近くは見えるが、遠くがぼやける状態です。眼球の長さが長く、網膜の前に焦点が合ってしまうためです。遠くを見るためには、眼鏡やコンタクトレンズの装用が必要となります。


・遠視

遠くは見えるが、近くがぼやける状態です。眼球の長さが短く、網膜の後ろに焦点が合ってしまうためです。遠視の度合いが強い場合には、遠くを見るためにも眼鏡が必要となります。小児の場合には、弱視や斜視の原因となることもあります。


・乱視

角膜(黒目)のゆがみがあるために映像がぼやけたり、二重に見えたりします。はっきりと見るためには、眼鏡やコンタクトレンズが必要となります。

加齢とともに目の中のレンズが白濁する疾患

白内障は目のレンズ(水晶体)が白く濁るために視力が低下する疾患です。原因は加齢によるものが多く、70歳代で約8割、80歳代になるとほとんどの人に発症するといわれています。

白内障の代表的な症状

  • 目がかすむ、ぼやける、物が二重三重に見える
  • 淡い色の見分けがつきにくい
  • 老眼鏡をかけても細かい文字が読みにくい
  • まぶしい
白内障の手術

濁ってしまった水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズ(眼内レンズ)を挿入します。
日常生活に不都合が出てきたら手術を行い、視力を回復しましょう。